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親子で修養

今回,私は妻と長男と3人で修養科に来させて頂きました.妻が切迫早産で入院中の昨年4月,夫婦で心を定め,をびやの御守護もあって,5月に無事生ませて頂きました.その心定めを果たすべく,私も職場から休暇をもらい志願してまいりました.

親子揃って修養科に来させて頂いたことは本当にありがたいことですし,このおぢばで伏せこませて頂くことの意義も会長である母より聞かされていたものですから,3ヶ月勇んでつとめさせて頂こうと思っていたつもりでした. 修養科が始まり,長期ひのきしんの割当の際に,子連れという事情の上から割当の変更をお願いしたのですが,担任の先生より「神様への御礼もあって来ていると思うので余計につとめてほしい」と言われ,神様へのお礼におぢばに伏せ込みにきた初心を忘れ,芯に置くべきものを誤ったことに気付かされました.仕込んでくださった先生には感謝です.また,修養科が始まってじきに風邪をひいて悪化しました.その際,教養掛の先生とお話して,自分の心構えの至らなさに気付かされました.あまり自覚していませんでしたが,心のどこかで妻の付き添いで修養科に来ているように思っている自分もいたのです.夫婦心を合わせて通らせて頂くことは大切なことですが,親神様のお手引きは一名一人であると思います.妻は妻でこの修養科で親神様の望む成人の姿があるはずですし,それは私も然り,夫婦としても然りです. それから,心を入れ替え私なりにおぢばへの伏せ込みという目的を芯に据えて勇んでつとめさせて頂こうと思って日々を送らせて頂きました.子連れでの修養生活は時間的に忙しい面もありましたが,ただいるだけで親のみならず周囲を明るい心にさせる長男の存在そのものにたすけられました.無垢な長男の姿こそ陽気ぐらしを目指す上での身近な手本と言えるでしょう.そして,みかぐらうたに「やしきはかみのでんぢやで まいたるたねハみなはへる」とありますように,このおぢばで伏せ込んだ種は必ずどこかで芽が出ると聞かせて頂いております.お陰様で長男は親神様のみならず,修養科で縁あって出会った皆さんに目一杯かわいがられてすくすくと育っていますし,昨年11月末にクモ膜下出血で倒れ,意識の回復が難しいと言われていた妻の祖父も意識が回復するご守護を頂いています.

一方で,親神様は親心から私たち夫婦の心の立替えにも力を注いで下さいまして,主に長男の身上を通して教えて下さいました.発熱に皮膚炎,下痢,気管支炎など身上を頂きましたが,神様の親心を思案して勇み心になれましたし,その度に大難小難におさめて頂きそのご守護に感謝すると共に,日々健康に通らせて頂いていることのありがたさを再確認させて頂きました.思えば齢1年にも満たない赤子が,冬の寒さと朝の早い修養生活の中,大病もせずに笑って過ごせること自体が奇跡であり,親神様のご守護の賜物であります.子どものみならず,私たち一人ひとりにおいても同様であり,日常の変わらないことの中にある親神様のお働きに気付き,片時も忘れることなく感謝してご恩報じにつとめなければならないと思いました.

特に深くそう思ったのは,先の東日本大震災でした.私は茨城在住なので地震のことを聞いたときには驚きましたが,暫くして母とも連絡が取れ,家族は無事でした.神殿の瓦がいくらか落ち壁に少しひびが入ってしまったようですが,命があって本当にありがたかったです.親神様のご守護に感謝しましたが,今回の震災は被害が甚大で,命を落とされた方,未だ大変な状況に置かれている方も沢山おられ,手放しで喜ぶことはできず,一人でも多くの人の心が早く落ち着くことを願ってやみません.火水風のご守護をほどよく頂き,変わりない日々を送れることのありがたさは皮肉にも今回の震災によってより鮮明に感じられました.それはおそらく私だけではないと思います.翌日から3日間つとめられたお願いづとめでは,正午に向けてどこにこんなに人がいるのかと思うほど続々と神殿に集まっていく人の姿に目頭が熱くなりました.誰とも知らぬ人のために大難小難を願う,これぞ一れつきょうだいの互いたすけあいの姿,親神様はその姿を見て喜ばれ,勇んで働いて下さるだろうと思いました.どんな状況でもおつとめとおさづけがあるので心強いです.

この3ヶ月,親神様のあたたかい親心と心通りに何でも現して下さるお働きを目の当たりにし,親子揃って大難を小難,小難を無難に通らせて頂きました.私の気付かないところでもどれだけ神様にたすけて頂いたかわかりません.間もなくおぢばでの修養生活は終わりますが,これからも親神様の親心,教祖のひながたをよく思案し,今ある与えに感謝し,ひのきしんに,できたらにをいがけ・おたすけにも勇んでつとめさせて頂きたいです.

(M.F 平成23年4月 修養科838期感話大会原稿)

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